AMH(抗ミューラー管ホルモン)とは、 発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、 女性の卵巣予備機能を知る指標になると考えられています。
卵巣の中には、生まれつきたくさんの原始卵胞があり、
生理が来て排卵がおこりだすまで眠っています。
AMH濃度を測定することによって、残存する卵胞の数を測定し、
卵巣年齢が何歳くらいか推定することができるのです。
卵胞の成熟を促す卵胞刺激ホ ルモン(FSH)も卵巣予備機能の指標となるホルモンです。
卵巣機能が低下すると上昇することが分かっていますが、
FSHは月経周期によって大きく変動するため、
FSHの値から卵巣年齢を正確に予測することは困難です。
AMHの測定は、最も早く正確に卵巣予備機能の低下を感知できる検査と考えられます。
発育卵胞の数は25歳〜30歳をピークに年齢とともに減少し、
同時に血液中のAMH濃度も減少していきます。
このホルモンを調べるとわかること・・
ホルモンが少ない時は、卵巣年齢が進んでいる、
つまり卵巣の老化が進んでいることを示しています。
つまり、実年齢が30歳でも、AMHが少なければ卵巣年齢は40歳のこともあります。
■検査の時期について
月経周期中のどのタイミングでも測定可 能です。
生理が始まって3〜5日目頃がとくにおすすめです。
■AMHの値と卵子の質の間に、直接の相関関係はない
なお、
「AMHの値が低いからといって、必ずしも卵子の質が低いとは限らな い」です。
確かに、加齢とともにAMHの値が低くなり、
高齢の方ほど卵子の質が低下している傾向にありますので、一見、関係があ りそうに見えますが、直接の強い相関はないと考えられています。
現時点では保険が適用されず自費診療となります。
尚、結果の判定には14日間ほどかかります
当院での検査料は¥7000(初診、再診料は別途かかります)
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